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休んでいないのに、仕事が回っていません。会議に出席しているのに、発言がありません。ミスが増えました。クオリティが落ちました——。
この「出勤しているが、本来のパフォーマンスを発揮できていない状態」を、プレゼンティーズム(Presenteeism)といいます。
アブセンティーズム(欠勤・休職)より見えにくく、その分だけコストの認識が遅れます。
この記事では、プレゼンティーズムの実態とコスト、主な原因、職場での把握方法、具体的な対策、導入ステップまでを体系的に解説します。「見えないコスト」を可視化し、改善の一手を打つための実務的な内容をまとめています。
東京大学の研究によると、プレゼンティーズムのコストはアブセンティーズムの2〜3倍に達するという試算があります。欠勤は目に見えますが、「出勤しているが半分の生産性」という損失は計上されにくいです。
注:プレゼンティーズムのコストがアブセンティーズムの数倍という試算は複数の研究で示されていますが、具体的な倍率は測定手法・対象・産業によって異なります。
・社員1人の年収:600万円
・プレゼンティーズムによる生産性損失:20%
→ 年間損失額:120万円(1人あたり)
・50人規模の職場で20%の社員がプレゼンティーズム状態の場合:
→ 年間の組織全体の損失:約1.2億円
この試算は仮定を含みますが、見えにくいコストを「見える数字」に変換することが、経営的な優先順位を変えます。
プレゼンティーズムを引き起こす原因は多様です。職場として対策を設計するには、原因をカテゴリ別に把握することが出発点になります。
これらの要因は複合的に絡み合っており、「1つの原因を取り除けば解決する」という性質のものではありません。職場としての対策は、複数の要因に同時に働きかける仕組みが必要です。
対策の前提として、現状の把握が必要です。プレゼンティーズムの測定には、標準化されたアセスメントツールが活用されています。
厚生労働省が推奨する日本語版の機能障害評価尺度で、業務遂行上の支障を数値化し、部署・職種・年代別の比較が可能です。
ハーバード大学が開発した国際的な測定ツールです。生産性損失を金額換算することができ、ROI算出にも活用できます。
体調不良による業務パフォーマンスへの影響を1項目で簡便に測定する指標で、アンケート形式で広く活用されています。
既存のストレスチェックに生産性関連の設問を加えることで、低コストで定点観測を実施できます。
アセスメントは「批判や評価のための調査」と受け取られると回答精度が下がります。
「職場環境をよりよくするための取り組み」として、目的と匿名性を事前に明示することが重要です。
プレゼンティーズム対策は「個人に任せる」ではなく「職場として設計する」視点が重要です。
以下の4つのカテゴリで施策を整理します。
従業員が自分の健康状態と業務パフォーマンスの関係を理解していないと、セルフケア行動は起きません。ランチセミナー・社内報・eラーニングなどを通じた継続的な教育機会の提供が、行動変容の出発点になります。
不調を抱えた従業員が「誰に話せばよいか分からない」状態を放置しないことが重要です。産業医・保健師との面談機会の定期化、EAP(従業員支援プログラム)の導入、匿名相談窓口の設置が有効です。
長時間労働・過密スケジュール・ノーコントロール感は、プレゼンティーズムの増幅要因です。業務量の可視化、裁量の付与、休憩スペースの確保など、物理的・組織的な環境整備が必要です。
知識だけでは行動は変わりません。運動・食事・睡眠に関する取り組みを「やりやすくする」仕掛けとして、健康支援ツールの導入補助や食環境の整備(社食・ケータリングの改善)が効果的です。
職場での対策を「やりっぱなし」にしないための、段階的な進め方です。
WFunやHPQ、SPQ等のツールで、プレゼンティーズムの発生状況と推定コストを数値化します。「問題の大きさ」を経営層と現場が共有することが、次のアクションへのコミットメントを生みます。
測定結果をもとに、自社のプレゼンティーズムの主要因を仮説として設定します。部署別・年代別・職種別に傾向が異なる場合は、層別に優先順位をつけます。
全施策を一度に導入する必要はありません。コスト・実施難易度・期待効果を比較し、3〜6ヶ月で検証できる施策から着手します。
施策の前後でアセスメントを再測定し、改善幅を数値で確認します。ROIを示すことで、次期予算への反映と継続的な取り組みの根拠になります。
□ プレゼンティーズムの推定コストを試算し、経営層と共有している
□ WFun・HPQ・SPQ等の測定ツールで現状を把握している
□ 部署・年代別に原因の仮説を設定している
□ 産業医・保健師との連携体制が整っている
□ 相談窓口(EAP等)が設置され、従業員に周知されている
□ 健康リテラシー向上のための教育機会を定期的に設けている
□ 働き方・業務量の見直しを継続的に行っている
□ 食事・運動・睡眠を支援する福利厚生が整備されている
□ 施策の前後で効果測定を実施している
□ 測定結果を経営指標として定期的にレビューしている
プレゼンティーズム対策を進める中で、見落とされがちな視点があります。それは「身体の内側の状態」です。
ストレスを感じていても精神論で乗り越えようとする、睡眠時間を削って仕事を続ける——こうした状況の背景には、身体の調整機能そのものが低下しているケースが少なくありません。
集中力・意欲・感情の安定・睡眠の質。これらは「メンタルの問題」として捉えられがちですが、いずれも身体の生理的な状態と深く連動しています。運動不足・栄養の偏り・慢性的な疲労感——こうした身体的な状態が、パフォーマンスの底上げを阻んでいることがあります。
身体の状態の中でも、近年特に注目されているのが腸内環境です。
腸は「第二の脳」とも呼ばれ、感情・意欲・睡眠に関わる神経伝達物質セロトニンの約90%が産生される器官です。腸内環境が乱れると、慢性的な疲労感・集中力の低下・気分の不安定さとして現れ、これがそのままプレゼンティーズムの症状と重なります。
📎 出典:体内セロトニンの約90%が腸管クロム親和性細胞で産生されることは、複数の消化器・神経科学研究で報告されています。
逆に言えば、腸内環境を整えることは、複数のプレゼンティーズム要因に同時にアプローチできる、実践的な入口になりえます。
プレゼンティーズムは、欠勤より大きなコストを持ちながら、見えにくいために放置されやすい問題です。原因は慢性疲労・精神的不調・身体症状・人間関係・仕事の量と質と多岐にわたります。まず現状を把握し、職場単位で取れる対策を一つずつ導入していくことが、改善への確実な道筋になります。
プレゼンティーズム改善を進めるうえで、「身体の内側の状態」に目を向けることが近年注目されています。腸内環境は、感情・意欲・睡眠に関わるセロトニンの産生に深く関わっており、腸の状態を整えることが集中力や気分の安定につながるという知見が蓄積されています。施策の入口として、腸内環境ケアは複数のプレゼンティーズム要因に同時にアプローチできる実践的な選択肢です。
今日から始められる最初の一手は、「プレゼンティーズムを測定する仕組み」を一つ導入することです。WFun・WHO-HPQなどのツールを使って現状を数値化するだけで、職場のコストが見えてきます。測定することが、改善サイクルの始まりです。
sonomono® ウェルネスプログラムは、腸活セミナー・排便記録ツール・サプリ導入支援を通じて、プレゼンティーズムのコストを生産性向上として回収する仕組みを提供しています。
あなたの職場では、プレゼンティーズムによる損失を把握し、改善に向けた取り組みが始まっていますか?

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