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「ちょっと頭が痛いけど、仕事は休めない」「花粉症がひどくて集中できない」——こんな状態で出勤している社員が、あなたの会社にも少なからずいるはずです。
この状態を「プレゼンティーイズム」と呼びます。欠勤ではないため勤怠上は問題なく見えますが、実は企業の健康関連コストの約78%を占める、最大の隠れコストであることが厚生労働省の調査で明らかになっています。
本記事では、プレゼンティーイズムの意味・原因・損失の大きさ・測定方法・具体的な改善策まで、人事・経営担当者が今すぐ使える情報を網羅します。
プレゼンティーイズム(Presenteeism)とは、WHO(世界保健機関)が提唱した概念で、「健康上の問題を抱えながらも出勤し、本来のパフォーマンスを発揮できていない状態」を指します。
日本語では「疾病就業」とも訳されますが、疾病に限らず、軽度の不調・睡眠不足・花粉症・頭痛・肩こり・PMS(月経前症候群)なども含まれます。「仕事を休むほどではないが、明らかに調子が悪い」というすべての状態がプレゼンティーイズムに該当します。
【ポイント】 欠勤(アブセンティーイズム)は勤怠管理で可視化できますが、プレゼンティーイズムは表に出ません。だからこそ、企業が最も見落としやすいコストです。
プレゼンティーイズムと混同されやすいのが「アブセンティーイズム(Absenteeism)」です。両者は似た概念ですが、企業への影響が大きく異なります。
| プレゼンティーイズム | アブセンティーイズム | |
| 状態 | 出勤しているが不調でパフォーマンス低下 | 病気・体調不良による欠勤・休職 |
| 可視性 | 見えない(勤怠上は正常) | 見える(欠勤記録に残る) |
| 主な原因 | 慢性疲労・花粉症・頭痛・肩こり・ストレスなど | 感染症・生活習慣病・メンタル疾患など |
| 損失コスト | 健康関連コストの約78% | 健康関連コストの約4% |
| 対策の難しさ | 本人も自覚しにくいため難しい | 欠勤という事実があるため対策しやすい |
表からもわかる通り、損失規模はアブセンティーイズムの約18倍にのぼるとされています。多くの企業が欠勤対策には力を入れていますが、より大きな損失を生んでいるプレゼンティーイズムへの対策は手薄なままというのが現状です。
厚生労働省が公表した「データヘルス・健康経営を促進するためのコラボヘルスガイドライン」によれば、国内3企業を対象に健康関連総コストを推計した結果、内訳は以下の通りでした。
| コスト項目 | 占める割合 | 1人あたり年間損失額 |
| プレゼンティーイズム | 約77.9% | 約56万円 |
| 医療費(薬剤費含む) | 約15.7% | 約11万円 |
| アブセンティーイズム | 約4.4% | 約3万円 |
| その他(労災補償等) | 約2.0% | - |
【出典】 厚生労働省保険局「データヘルス・健康経営を促進するためのコラボヘルスガイドライン」(2017年)
また、健康リスクのレベル別に損失コストを試算した研究では、以下のような結果が示されています。
50人の従業員を抱える中小企業でも、健康リスクが高い社員が10人いれば、それだけで年間1,000万円超の見えない損失が発生している計算になります。この数字は、経営者にとって決して無視できないインパクトです。
横浜市立大学らが行った大規模調査(対象:全国27,507人の労働者)では、プレゼンティーイズムによる損失額が医療費の約7倍に達することが報告されています。「医療費を下げれば健康経営は成功」という考え方は、実は氷山の一角しか見ていないのです。
経済産業省「健康経営オフィスレポート」(20,000人以上を対象とした調査)によれば、プレゼンティーイズムと特に強く結びついている不調は以下の3カテゴリーです。
これらは「ストレスからくる不調」として見過ごされがちですが、腸内環境の乱れが深く関与しており、腸活による改善が期待できる領域です。
産業医科大学の研究では、「首の痛み・肩こり」だけで1人あたり年間約57,000円の損失を生むと試算されています。デスクワーク中心の職場では特にリスクが高い項目です。
272社・288,388人のデータによると、高ストレス状態の従業員はストレスのない従業員に比べ、プレゼンティーイズム損失が約1.3倍に増加することが確認されています。
【注目】 これら3カテゴリーはいずれも「腸内環境の乱れ」と深い関連があります。腸は免疫・消化・ホルモン・精神状態を司る臓器であり、腸活は複数の原因を同時に改善できるアプローチです。
プレゼンティーイズムは主観的な状態のため、アンケートによる測定が主流です。経済産業省のガイドブックでは以下の5つの測定方法が推奨されています。
| 測定ツール | 概要 | 特徴 |
| WHO-HPQ | WHOが開発した質問票(ハーバード大学作成) | 国際標準・無料 |
| 東大1項目版(SPQ) | 「仕事の出来は何割か」を1問で聴取 | シンプルで導入しやすい |
| SPS-6 | 6項目の質問票 | 短時間で実施可能 |
| WFun | 7項目の国産ツール | 日本語版として信頼性が高い |
| WLQ | 25項目の詳細質問票 | 詳細分析に向く(有料) |
最もシンプルな計算式(東大1項目版・SPQを使用)は以下の通りです。
損失額(円)= プレゼンティーイズム損失割合(%)× 総報酬年額
※ プレゼンティーイズム損失割合(%)= 100%-本人が回答した「仕事の出来」(%)
例えば、「今の仕事の出来は70%程度」と回答した年収500万円の従業員の場合、損失額は 30%×500万円=年間150万円となります。
プレゼンティーイズムの主要原因である胃腸不調・ストレス・免疫低下は、いずれも腸内環境と密接に関連しています。腸活セミナーの実施・プロバイオティクスサプリメントの提供・腸内フローラ検査の導入などを組み合わせることで、複数の原因に同時にアプローチできます。
プレゼンティーイズムは本人も自覚しにくいため、定期的な健康状態の記録が重要です。毎日の体調チェック(睡眠・排便・疲労感)をデジタルで記録し、傾向を可視化することで早期対応につながります。
長時間労働・残業過多はプレゼンティーイズムを悪化させる大きな要因です。特に月40時間以上の残業がある層でプレゼンティーイズムが顕著に増加するというデータもあります。
2024年度からは、健康経営優良法人ホワイト500の認定要件として「プレゼンティーイズム・アブセンティーイズム・ワーク・エンゲージメントのいずれかを計測・開示すること」が必須となりました。測定→分析→施策→再測定というPDCAを回す仕組みを整えることが急務です。
プレゼンティーイズムは、企業の健康関連コストの約78%を占める「最大の見えないコスト」です。欠勤と違って勤怠管理には表れないため、これまで多くの企業が見落としてきました。
しかしその損失規模は、医療費の7倍・アブセンティーイズムの18倍にも達します。50人規模の中小企業でも、対策を怠れば年間数百万〜数千万円の生産性損失が積み重なっている可能性があります。
改善の第一歩は「測定すること」。そして測定した結果をもとに、腸活プログラムや職場環境改善などの施策を組み合わせて取り組むことが、健康経営の本質です。
sonomono ウェルネスプログラムでは、プレゼンティーイズムの数値化(見える化)から、腸活セミナー・プロバイオティクス提供・毎日の健康チェックまでを一体で提供しています。「うちの会社のプレゼンティーイズム損失はどのくらい?」と気になった方は、まずは個別オンライン相談会をご利用ください。
※本記事の統計データは厚生労働省・経済産業省・産業医科大学・東京大学等の公開研究資料をもとにしています。

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