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「プレゼンティーイズム(Presenteeism)」とは、不調を抱えながら出勤し、パフォーマンスが下がっている状態を指します。これまでは、「生産性の損失」や「目に見えない損失」としてネガティブに語られることが多い言葉でした。
しかし、私たちSWP(そのものウェルネスプログラム)では、プレゼンティーイズムを測定することは、同時に「パフォーマンスを見える化すること」でもあると捉えています。
たしかに、プレゼンティーイズムは「損失」を表す側面もあります。体調不良や睡眠不足、メンタル不調などが業務に与える影響を数値として捉えることは、健康経営のスタートラインです。
ただしその一方で、「実際にどれだけのパフォーマンスが出せているのか」を客観的に知ることは、企業にとっても、働く個人にとってもポジティブな意味を持ちます。
SWPでは、東京大学の研究にもとづいたSPQ(Single-item Presenteeism Question)を用いて、従業員一人ひとりの「パフォーマンス率」を数値で把握します。
「あなたの過去1ヶ月の仕事のパフォーマンスは、健康な時を100%としたら何%くらいでしたか?」という問いに対する回答から、0〜100%の範囲で自己評価されたパフォーマンス率を収集。これを集計・分析することで、男女別、年代別、時期別の傾向が見えてきます。
SWPでは、集計したパフォーマンス率をグラフ化し、視覚的にわかりやすいレポートとして提示します。これにより、参加者全体の状態などが一目でわかります。
パフォーマンス率と判定 | 解釈の目安(SWP推奨) | ||
---|---|---|---|
100% | 非常に良い | ![]() | ほぼ不調を感じず、最高のパフォーマンスを維持できる状態 |
90〜99% | 良い | ![]() | 軽い不調はあるが、ほぼ問題なく働ける状態 |
80〜89% | やや低下 | ![]() | 軽度の不調があり、業務に支障を感じることがある |
60〜79% | 低下 | ![]() | 明確な不調があり、業務への影響が大きい可能性がある |
59%以下 | 著しく低下 | ![]() | 休養や支援が必要な状態、強い不調を抱えている可能性が高い |
レポートにあるパフォーマス率の5段階評価は、国内で一般的に用いられるプレゼンティーイズムの評価指標(例:東大一項目版の全国平均85%等)に基づき、より実務での活用を意識して設計しています。
各段階のパフォーマンス率の目安は、既存の評価基準と大きな乖離はなく、現場での「不調の感覚」や「業務影響の実感」を反映した表現に調整しています。
私たちが大切にしているのは、「問題点の指摘」よりも、「今の状態をポジティブに受け止めること」です。
たとえば、パフォーマンス率が85%の人がいたとします。これを「15%下がっている」と捉えることもできますが、「85%も出せている。では、あと一歩整えば100%に近づける」と考えることもできます。
このような視点の転換が、健康経営に対する従業員の理解と納得、そしてモチベーション向上につながります。
同様に、SPQのスコアが70%に対しては、「30%も下がっているので問題だ」と指摘するのではなく、「今の状況でも7割のパフォーマンスを維持できている。少しの改善でさらに高められる可能性がある」と伝えるほうが効果的です。
こうしたポジティブなフィードバックは、社内全体の健康意識やセルフケアへの関心を高め、健康行動の促進にもつながります。また、組織としても「どうすれば全体として伸ばせるか」という前向きな議論が生まれやすくなります。
従業員の健康意識と
パフォーマンスの
向上を実現します。
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